tDiary 3.2.0リリース
tDiary 3.2.0をリリースします。
3.2.0は、3.2系列の最初のリリースです。tDiaryの動作環境を大きく広げる、PaaS対応やRDB対応などを行ったのが大きな変更点です。
PaaS 対応
これまで tDiary はレンタルサーバー上で CGI を使って動くということをポリシーとして開発が進められてきましたが、tDiary-3.2.0 では新しく PaaS 上での動作もサポート対象とするようにしました。現在herokuと sqaleで動作します。PaaS を利用することでこれまでは煩わしかったサーバーやCGIの設定を行う事を必要とせずに誰でも Web 日記を書き始めることができます。
従来の CGI 環境でももちろん動かすことができます。PaaS で動かす手順は配布パッケージの doc/INSTALL-paas.md を参照してください。
データ保存層の抽象化(開発者向け)
PaaS に対応するために、tDiary のデータ保存(IOクラス)とキャッシュ(CacheIOクラス)をファイルシステムへの保存だけではなく、MySQL や PostgreSQL などの RDB, memcached や redis などの KVS への保存に対応しました。
tDiary-3.1.4 からの変更点は以下のとおりです:
本体(tdiary-core)の変更点
機能追加
- 対応する PaaS として sqale.jp を追加
- カテゴリ入力時に補完入力を可能とする category_autocomplete プラグインを contrib から公式プラグインへと変更した
- Gfm スタイルに emoji 対応を追加
- jQuery のバージョンを 1.7 から 1.8 にアップグレードした
- 同梱しているライブラリのアップグレード
- json_pure: 1.6.6 から 1.7.4
- rdtool: 0.6.33 から 0.6.37
機能変更
- RdbIO 利用時にテーブルが存在しないときにテーブル作成を自動的に行うように変更した
- coffeescript の自動コンパイル機能を利用するかどうかをオプションで変更可能とした
- docs フォルダに保存しているドキュメントの拡張子を .md に統一した
- enable_js メソッドに url を渡せるようにした(開発者向け)
- JavaScript のテストを jasmin で実行可能とした(開発者向け)
- CI を開発チーム運営の Jenkins から Travis CI に変更した(開発者向け)
バグ修正
- makerss.rb: rd スタイルでプラグイン使用した場合に、記法を誤った場合にエラーが発生する不具合を修正した
- 標準テーマとして配布している css の charset の値が euc-jp だったのを utf-8 に修正した
テーマ(tdiary-theme)の変更点
- twitter-bootstrap テーマの追加
- 動かすためには tdiary-contrib パッケージの bootstrap-navi.rb プラグインが必要です。